柏・麦わらぼうしの会 朗読劇「この子たちを忘れない2022」―1945 ヒロシマ・ナガサキ 原爆の記憶―

8月6日に行われた朗読劇の公演について、主催の柏・麦わらぼうしの会さんが報告してくださいました。

 

 今年も朗読劇「この子たちを忘れない2022」へのご協力、ありがとうございました。

8月6日、柏市民文化会館小ホールにて、お客さまと学生ボランティア15名を含め200余名の方々に公演を聴いていただくことができました。毎年公演を支援してくださる方々に感謝しています。

 

 第一部は、日本が戦争へと突き進んだ時代背景を新たに加え、被爆者の手記と詩、核のない世界を願う思いを朗読しました。今年は現実に起こっているウクライナの戦争から「今、私たちが伝えていきたいことは何か」を考え、新たな台本を制作しました。

第二部は、柏第七小学校の児童1,2年生の4名が、浜田桂子作・絵本「へいわってどんなこと?」、3年生と5年生の4名が、鶴文乃作・詩「明日が来なかった子どもたちから、今を生きるあなたへ」をピアノの演奏と共に朗読しました。柏第七小学校の校長先生のご協力で、子どもたちとも楽しくがんばって練習できました。

小学生の参加があり保護者の方々も含め、小学生から80代まですべての年代の方が会場をいっぱいにしてくださいました。

 お客様からのアンケートを一部ご紹介します。

・第1部は鬼気迫る朗読に思わず引き込まれました。子供の頃に祖母から聞いたり学校で教わったりしてきましたが、自分が子を持つ親となった今、改めて戦争の状況、記録を目の当たりにすると、全く違った視点で見ていることに気づかされました。とにかく戦争をしてしまう人間の愚かさに気づいて今すぐにでも止めてほしいです。子供達の緊張しながらも一生懸命読み上げる姿に感動しました。大人達がしっかりせねば!(30代)

・1部はその光景が思い浮かんでくるような朗読劇で胸が苦しくなりました。2部は小学生の一生懸命な朗読でそのままの自然な気持ちが伝わってきました。平和を願います。(40代)

・気持ちのこもった朗読、戦争の悲惨さがひしひしと伝わってきました。ピアノ演奏と子供達の朗読も素晴らしかったです。戦争で家族や身近な人を亡くし辛く悲しい思いをされた方がたくさんいらっしゃったことを忘れてはならないと思いました。(50代)

・すばらしい公演をありがとうございます。若い方々に、この記憶を伝え、将来に向けて平和を守っていくことができますように!柏第七小の児童のみなさんの頑張る姿、力のこもった発声、心強く思いました。世界が本当の平和を迎えられますように、私もなにかできることを始めなければ・・・(60代)

 

今回とてもうれしかったことは、私たちの朗読劇に高校生と大学生の時、3回参加した20代の青年が、市内の小学校の教員になり、見に来てくれたことです。「自分のできる事として、子どもたちに平和の大切さを伝えていきたい」と語ってくれました。

どうしたら「戦争のない、核兵器のない平和な世界」を創っていけるのか、私たちは微力ではありますが、一人でも多くの方と共に考え、これからも活動を続けていきます。          

柏・麦わらぼうしの会  児玉典子