福祉体験授業

 

 高柳中学校において、3月1日の午前中のすべての時間を使って、学校と、柏市心身障害者福祉連絡協議会と、ボランティアセンターと、風早南部地区社会福祉協議会が、協力して、福祉体験授業を行いました。

この日見学した坂寄恵子さんが感想を寄せてくれました

 

 

 

「種蒔く人々」

 

 「ハンバーガーで何が一番好きですか?」

「テリヤキバーガーです」と通訳する手話通訳士さん。「へー、そうなんだ」

「ふふふ」教室の空気が一気に和む。

これは、今回私が見学させて頂いた『障害理解ワークショップ 』のワンシーン。

高柳中学校に出前授業です。

このクラスで行われているのは、聴覚障害者の方への質問タイム。

どんな質問でもOKと言われ、中3男子が投げかけた、ナイスなクエスチョン!

「特別な人じゃないよね、みんなと同じでしょ?」進行役の方が優しく語りかけます。

車椅子ユーザー、聴覚障害、視覚障害、知的障害、私たちの住む社会にはいろいろな障がいを持つ方が暮らしています。

出会う機会はそれほど多くないかもしれません。出会わなければ相手を知る事も難しい。

でも、今日の高柳中には、様々な障がいを持つ皆さんが一堂に会し、ゲームに参加したり、ご自分の障がいについてお話したり、中学生の質問に答えたり、車イスやアイマスクの体験コーナーがあったり…そんなスペシャルな時間がたっぷりと用意されていました。

教室では指先が不自由な方の体験をする授業が終わり、再び先ほどの聴覚障害者の方へ質問タイム。

趣味の話、手話の出来ない人とのコミュニケーションの取り方などの質問に続き、いよいよラストクエスチョン!

すると、「あの…ハンバーガ屋さんAとBとCどれが一番好きですか?」

あれ?またハンバーガーの質問だ。

「Aです!」と、キッパリ答える聴覚障害者の方。

「あはははは」みんなの笑顔が弾けます。

「○○さんありがとうございました」進行役の方がお礼を言うと、腕を挙げて手の平をヒラヒラさせる、手話の「拍手」の波が静かに広がりました。

今日高柳中にはたくさんの種が蒔かれ、小さな芽があちこちで顔をのぞかせているのを感じます。種蒔きは、土が柔らかいうちが良いのかな。

この出前授業、全ての学校でやりませんか?ねっ