柏・麦わらぼうしの会「この子たちを忘れない2023」

 8月6日に、柏市中央公民館講堂で行われた柏・麦わらぼうしの会による朗読劇公演「この子たちを忘れない2023」について、会の副代表・児玉さんが原稿を寄せてくださいました。

 

 8月6日、「この子たちを忘れない2023」柏市中央公民館講堂での公演にはご協力いただきましてありがとうございました。

 2時の部、5時の部とも満席で、お客様合わせて250名をお迎えして無事公演を開催することができました。2時の部には5名、5時の部には11名の学生ボランティアの協力も得て、若い力で公演を支えていただきました。

 ウクライナでの戦争も終結が見えず、核の使用を正当化するような言葉も聞かれるようになりました。核兵器の使用は決してあってはいけません。被爆者の方々の手記、詩を通して平和の大切さを共に考えていきたいと今年の台本は構成しました。

今回初めて手話通訳入りの公演を行い、手話通訳の方の意見もお聞きしてできる限りの準備をして席なども用意しましたが、不備だった点は今後工夫していきたいと思っています。 

200名近い方がアンケートに感想を書いてくださいました。いくつかご紹介します。

 

舞台について

・いきることはとてもたいせつだということがわかった。(10歳以下)

・想像が出来ないほどに恐ろしく悲惨な出来事がヒロシマ・ナガサキで起きたこと、今目の前に広がる日常がどれほど平和で素晴らしい事なのかを改めて実感しました(10代)

・親子席で、前方だったので観やすかった。皆さんの演じ、読み方にリアリティがあり、心に響く内容でした。子ども達も小さいながらにこうした場に身を置くことができ、鑑賞させていただき、感謝します。小・中・高生に語り継ぐ活動を今後も取り組んでもらえると嬉しいです。(40代)

・心に響き涙が出ました。忘れてはいけない事実を若い世代にも知ってもらう良い公演だと思います。(40代)

・戦争を知らない世代ですが、改めて2度と戦争を起こしてはいけないと心から思いました。また子供たち、若い世代に伝えていくことの大切さと難しさも感じました。伝えていく責任もあると心にとどめたいと思います。(50代)

・日本人として原爆のことは世界に語り継ぎ、二度と繰り返さないようにしなくてはいけません。(70代)

 

・悲惨!語り継がなければならない。初めて聞き感動いたしました。(80代)

 

 

 手話通訳について

・熱心な前席の方たちが見入っており、後方からも通訳の表情も見れて二重に楽しませてもらいました。

・耳の聞こえない方と戦争について共有,共感できていることに感動いたしました。

 

展示について

・朗読では死体の描写など子ども達には少しハードな部分もありましたが、資料では現在の核の世界情勢などこれからを考えるものが多く、クイズや寄せ書き、折り紙は小さな子も参加できて良かったと思います!

 

11月からは柏市主催の学校公演が始まり、今年度は8校の小学校で公演を行います。これからも会員一同がんばっていきたいと思います。

                       柏・麦わらぼうしの会  児玉典子